大ヒットを記録した韓国ドラマ「トッケビ」。
1話からスケール壮大で迫力満点の内容でしたね。時代を超えてのシーンや聞き慣れない言葉の数々、そしてあまりの登場人物の多さに、私は途中から混乱して意味が分からなくなってしまいました。
今回はそんな1話について、あらすじを含めながら「ここはどういう意味だったの?」などの理解できなかった疑問を徹底解説していきます!
トッケビ第1話のあらすじ
道でお店を開いている老婆が1人の未婚の妊婦とトッケビと神様について話をしています。
女性が帰ろうとしたとき、老婆は女性を引きとめ言います。
「生死をさまよう時が来たら感情のままに祈りなさい。どこかの神に思いが届くかもしれない。」と。
高麗時代
武神と呼ばれるほどの強さを持ち、どんな戦にも勝ち凱旋する1人の武士がいた。その名は「キム・シン」。
英雄だったはずの彼は、王から逆族としての罪をきせられ王命により、自分の目の前で妹である王妃や一族までも殺されてしまいます。
そしてキムシンも自らの部下に自分に剣を刺すよう命じ、命を落とすのでした。
現代
死神は死者を送り出すのが仕事です。
死神は、男が運転する車の中で亡くなっている女性を迎えに行き、茶房にて現世の記憶がなくなるお茶を飲むよう促すのでした。
トッケビの自宅
トッケビは20年ぶりに自分の家に帰ってきます。
ユ家という先祖代々トッケビに仕えている家の執事がトッケビを出迎えます。
現在引き継いでいるのは、財閥の会長ユ・シヌ。
ユ・シヌは、自分の次に執事を引き継ぐ幼稚園児の孫ドクファを連れてきており、トッケビにあいさつをさせるのでした。
孫のドクファは高麗の時代にトッケビに仕えていた執事にそっくりでした。
キムシンがトッケビになるまで
キム・シンを刺した剣の前で、民の老人が孫を連れて祈りを捧げています。
その瞬間、神の力によりキム・シンは胸に剣が刺さったままトッケビとして蘇ります。
そして神はこう告げます。
「民がお前に命を与えた。1人で不滅の命を生き、愛する者の死を見届けるのだ。これは私がお前に与える褒美であり、お前が受ける罰だ。トッケビの花嫁だけがその剣を抜き、お前を無に帰すことができるだろう。」と。
その後、老人は亡くなり老人の孫はトッケビに仕える事を約束し、ともに船に乗り旅に出る事を決断するのでした。
この孫こそが、現代までトッケビに執事として仕えるユ家の先祖です。
船のなかで孫は、海賊によって海に落とされてしまいます。
トッケビは怒りにくるい、船や海賊をすべて海に沈めてしまうのでした。
トッケビが救った命
老婆と話していた妊婦の女性が、ひき逃げ交通事故に遭います。
生き絶え絶えのなか女性は、老婆に言われたとおり「どうか助けてほしい」と一心に願います。
すると女性の前にトッケビが現れ、女性とお腹にいる子供を助けます。
その後女性は、赤ちゃんを無事に出産します。名前はチ・ウンタク。
ウンタクはトッケビに救われたことから、幽霊たちにトッケビの花嫁と呼ばれていました。
8年後
ウンタクは可愛らしい女の子に成長します。
しかしウンタクは幽霊が見える特殊な力を持っていました。
ある日、お母さんが幽霊として見えてしまいます。
お母さんは、ウンタクを置いて亡くなってしまうのでした。
ウンタクが外へ出ると、死神がウンタクを迎えに来ていました。
死神は、本来生きていないはずのウンタクが生きているのを知り、連れて行こうとするのでした。
そこに老婆がきてウンタクを守ります。
そして、生き延びられるよう死神から身を隠すようにいわれます。
10年後
ウンタクは、学校ではいじめられ、家では引き取られた叔母一家にひどい扱いを受けていました。
自分の誕生日にウンタクは、1人海岸でケーキに火をともし吹き消します。すると突然ウンタクの目の前にトッケビが現れました。
その後も何度かトッケビを呼び出し、火を吹き消すことでトッケビを呼び出せることが分かったウンタク。
突然現れるシンに最初は戸惑うウンタクでしたが、シンはトッケビなのでは?と思い始め、
自分がトッケビの花嫁だとトッケビに伝えるのでした。
トッケビはあきれて扉をあけて出ていきますが、ウンタクもついてきてしまいます。
その扉の先は、カナダへとつながっていたのでした。
そこでウンタクは、トッケビと結婚すると宣言するのでした。
トッケビ第1話の意味が分からない部分
トッケビの1話を見ただけではよくわからない部分について解説します。
トッケビって何?
トッケビは、朝鮮半島に伝わる精霊、妖怪。朝鮮時代以前には具体的な姿形は表象されず、鬼火などの神霊的な存在として伝承された。
引用元:Wikipedia
韓国にはトッケビをモチーフにした童謡があり子どもたちに親しまれているようです。
日本でいう鬼に近い存在といわれていますが、韓国独自の昔から伝わる存在なので日本の鬼と全く同じというわけではないようです。
ドラマのなかのトッケビと実際に韓国で伝わるトッケビでは違いがありますが、どちらのトッケビも神のような存在という部分では似ていますね。
トッケビはどこに行っていたのか?
トッケビが執事に「20年ぶりでしょうか?」と言われていたが、どこに行っていたのか。
おそらくカナダやフランスなどの海外にいたと思われます。
トッケビは不老不死のため、同じ場所に長い間住んでいると周りから怪しまれてしまいます。そのため、海外で20年ごとに住む国を変えながら過ごしているのです。
トッケビ第1話キャスト解説
キム・シン/コン・ユ
高麗時代の名高い武士であったが、逆賊の命を着せられ命を落としてしまう。
その後、神の力でトッケビとして蘇る。
チ・ウンタク/キム・ゴウン
トッケビの花嫁。
辛い思いをしながらも、明るく元気に生きる19歳の女子高校生。
死神/イ・ドンウク
亡くなった人を送り出すことが仕事の死神。
ドクファの手違いでトッケビの同居人となる。
ユ・ドクファ/ユク・ソンジェ
代々トッケビに仕えるユ家の子孫。
お金遣いが荒く、祖父がいないと生きていけない。
キム・ソン(王妃)/キム・ソヒョン
キムシンの妹で王の妃。
ユ・シヌ/キン・ソンギョム
トッケビの執事でドクファの祖父
財閥の会長でもあり、トッケビの事を常に気にかけている。
老婆/イエル
時に老婆、時に赤い服を着た美しい女性となり、ウンタクや子ども達を見守っている。
個性あふれる多くのキャストが出演されていて見ごたえたっぷりですね。
トッケビ第1話で海に落ちた男の子
トッケビと旅に出ているときに、船の上から海賊によって海に落とされてしまった男の子は、現代までトッケビに仕えている執事のユ家の先祖です。
男の子が助けられるシーンは出てきませんが、トッケビが男の子を助けたと思われます。
その後、男の子からはじまり代々執事としてトッケビに仕え、現世まで受け継がれているのです。
そして祖父ユ・シヌから受け継ぐのが、孫ユ・ドクファなのです。
トッケビ第1話の老婆の正体
ウンタクを見守り、死神から逃がしたり、意地悪なおば一家からも助けてくれた老婆。
この老婆は産神という出産の神様でした。
産神とは、妊娠や出産そして子どもを見守る神として言い伝えられています。
ドラマの中では、老婆の姿のほかに赤いスーツの女性の姿で現れることもあります。
しかし、子どもの目にはいつでも老婆の姿に見えるそうですよ。
ウンタクをお腹に授けてから高校生になるまでずっと見守り続けてくれている優しい神だったのです。
まとめ
トッケビ1話のあらすじや意味がわからない部分、男の子や老婆について紹介しました。
- 第1話ではキムシンがトッケビになるまでからキムシンとウンタクが出会うまでが描かれていた。
- トッケビとは、日本の鬼のような存在に似ているが韓国特有の神霊的な存在として伝えられている。
- トッケビは不老不死のため怪しまれないように20年おきに住む場所を変えて過ごしている。
- トッケビは多くのキャストが出演している見ごたえのある作品。
- 1話で海に落ちた男の子は、代々トッケビに仕える執事の先祖だった。トッケビが男の子を助けたと思われ、男の子から現代まで代々トッケビの執事として引き継がれていた。
- 老婆の正体は産神という妊娠・出産の神様だった。
ドラマのなかでは、ウンタクをお腹に授けてから高校生になる現在まで見守り続けている優しい神だった。
内容の濃いストーリーに加え、現代と高麗の時代の二つの時代を行き交いながら進む展開が多く、ボリュームたっぷりでしたね。
序盤は悲しいシーンが続きますが、後半に進むにつれコミカルな要素も描かれるなど、見ていて飽きのこない素敵な1話でした。
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